主任看護師

主任看護師 N さん

5F 特殊疾患病棟

多くの学びを得ながら、
自分に合ったスキルアップを

私は、今から10年ほど前に当院へ転職してきました。以前はクリニックで勤務していましたが、「もう少し、きちんとした看護がしたい」と考えていたとき、当院の外来勤務だった知人から誘われて、転職を決めました。そのころ、子どもはちょうど3歳になった頃だと思います。
最初はパートとして外来勤務だったため、子どもの急なお休みにも比較的対応しやすい環境だったと思います。夏休みなどは、シフトを調整しながら交代でまとまった休みを取っていたので、子どもを連れての帰省などもできました。小さな子どもさんがいるママさんナースには、とても働きやすい環境ではないでしょうか。

パート勤務を始めてから5年目が過ぎた頃に、常勤になりました。特殊疾患病棟に配属になるタイミングで副主任にも昇格することができ、現在も同じ特殊疾患病棟に勤務しています。
私にとって、特殊疾患の患者さまへのケアは初体験でしたので、最初はとまどいもたくさんありました。まず、意思の疎通が難しい患者さまに対し、どのようなケアをしていけばよいのかですごく悩みました。患者さまの「希望(要望)」を聞き取ることができない中、看護師としてどのようなケアが適切なのか、同じケアでも実際にどのような進め方をすればよいのか、分からないことばかりだったと思います。

そんな時に気付いたのが、「ご家族の存在」です。ご家族は、患者さまがお元気なときをよくご存じですから、きっと「元気な彼ならこうしたことを望む」というのは、私たちよりもご家族の方がよくご存知です。患者さまとの意思疎通が難しいなら、ご家族を交えて繰り返しお話をうかがうことで、私たちは患者さまの「望み」を見つけ出すことができます。患者さまご自身は「会話」はできなくても、患者さまの想いにぐっと近づいたケアを提供することが、特殊疾患病棟の特長でもあり、やりがいだと思います。ご家族も交えて、「患者さまが【最期】をどうやって迎えたいかを、真剣に考える」こうした経験は、看護師としての自分を大きく成長させてくれました。

これから入職される方には、こうした経験も「学び」につながるということを、伝えて一緒に当院を支えていきたいと思っています。また、私は当院での仕事を、パート勤務からスタートさせました。当時は子どもも小さかったですし、子ども都合でお休みをいただくことも多かったのですが、職場の理解もいただき、助けてもらいながらでも頑張って仕事を続けていれば、看護師としてステージアップもできる環境が当院にはあります。看護師の働き方はいろいろですが、「ママさんナースでもスキルアップができる環境」は、とても魅力的な環境だと感じています。