医療安全専任看護師

医療安全専任看護師 I さん

感染対策室

スタッフだけでなく、患者さまと
ご家族との関わりも大事にしていきたい

当院での勤務は、今年で11年になりました。入職当初は、看取りや慢性医療に関わりたかったことと、当時の家からの通いやすさから、この病院を選びました。
ここでは看護師としてさまざまな病棟を経験しました。病棟に配属され、「医療安全」の勉強もしながら働いていましたが、今年から、病院全体の「医療安全」に関わる業務を任せていただくことになりました。
なぜ私が、看護という業務から「医療安全」への道に進んだのか、それは「安全」はどこでも考えなければいけない課題であることに気づいたからです。「専門的に勉強をしてみないか」という病院からの後押しもあり、勉強を始めました。通常の看護の仕事をしながらの勉強していくことに不安もありましたが、周りのスタッフの協力もあり、「医療安全管理者」の資格を取得することができました。

医療安全にかかわる業務は、各部署から出る事故報告書のチェックや、実際にどのような対策をしていたかの確認、事故現場の確認などです。他にも、「今後事故が起きないようにどうするか」とスタッフ間でカンファレンスをする際に一緒に参加をしたり、マニュアルの整備、院内研修を行ったりもします。
医療安全管理者は、医療管理部門というところに所属しており、医師や臨床工学士、薬剤師などの他職種5人、計6人で連携を取りながら進めています。

医療安全の業務を進めていく上でも、スタッフや患者さま、ご家族との関わりは大切だと感じています。誰にとっても安全な環境を提供していくこと、それが病院における医療安全だからです。病棟に顔を出し、スタッフはもちろん、患者さまやご家族のお話に耳を傾け、安全を追究していくことが必要です。また医療者側の立場で考えるのではなく、患者さまとその家族の目線に立って、「今後はどうすればよいか」を考えていきたいです。

私自身、この病院に入職してから結婚・出産・子育て・引っ越しなど、ライフサイクルが変わる時期がたくさんありました。しかし、これまで今の職場を辞めようと思ったことは一回もありませんでした。ライフサイクルが変わる時に転職を考える人も多いかと思いますが、私にとってこの病院はいまや当たり前の環境、居心地の良い場所となっています。
子供ができても何の迷いもなく続けられるのも、何より一緒に働いているスタッフみんなの理解があるからだと思います。当院は働くママさんにも優しい環境です。